ストロングバイ

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しつけか虐待か DVも生み出す暴力の連鎖

 

山中置き去り事件

北海道七飯町の林道で両親に置き去りにされた男児が無事保護されました。
両親の証言に対する疑いもあった為、もう亡くなっていると考えた方も多かったのではないでしょうか。
証言が嘘だったにせよ、本当だったにせよ、それだけのことを平気で行うことができる両親です。
また、同じ過ちを繰り返す可能性が高いでしょう。
元気な状態であったことから、もしかすると過去にも何度かあったのかなと疑いたくもなります。

しつけか虐待か

これ、本当にしつけだと思う人がいるのでしょうか。

(2/2) 北海道男児置き去りは「しつけ」か「虐待」か 芸能人巻き込み論戦「沸騰中」 : J-CASTニュース

何と、上記アンケートで、6/3現在で57%が虐待で、27%がしつけ。
これが虐待でないというのなら、世の中の親御さん間違ってますよ。
虐待予備軍です。
というより、もう現在進行形で虐待しているのではないでしょうか。
恐らく、虐待する人達もこれはしつけだと言い聞かせてやっているのでしょう。

場所が場所です。
こんな誰の助けも得られないような場所に放置する心理。
恐らくはこの両親も、そのような仕打ちを受けて育ったのではないかと思います。
自分もこうして育った、だからお前も耐えられるという、非常に乏しい考え方なのではないでしょうか。

虐待を受けた子供

虐待を受ける子供はどういう訳か、自分を責める傾向にあります。
自分が悪さをしたから、怒られた、殴られた、蹴られた等と思う傾向にあります。
こんな自分を責める人間が、また子供を育てることは、非常に危険です。
子に対して同じことを繰り返す可能性が非常に高いかと思います。

虐待を受けた子供はDVを愛情と錯覚する?

虐待を受けて育った子供達も、いずれ恋をすることになります。
しかし、このように育った子供達は、自分に負い目を感じやすい為、恋人から怒られる(暴力を振るわれる)のは自分のせいだと思いやすく、怒られているのも愛情だと感じてしまいます。
そして、DV男(最近では、男女問わないかもしれません)に後で優しくされる。
そのギャップにたまらなく惹かれてしまうという最悪のループです。

実際にそんな人と会話をしたことがあります。
辛かっただろうに、よくそこまで話してくれたという感謝の気持ちと同時に、救えたら良いなという気持ちもありました。
しかし、かける言葉が見つかりません。
幼い頃に芽生えてしまった感情というのは、簡単に矯正できるものではありません。
一言二言こちらが話した所で届かない。
自分が過去まで遡って諭されたとして、そこを簡単に曲げられるかと言ったら自信はない。
自分のことに落とし込んで考えた時に、相手にかける言葉が見つかるはずもありませんでした。

あなたの行動全てが子供に反映される

親となる人には、是非、このような覚悟を持って親になってほしいなと思います。
ほんの小さなことでも、子供は見ているものです。
そして、両親との関係というのは、良くも悪くも一生付き纏うもの。
好きなら好きで、当然のように、その考えに傾倒する。
そして、嫌いであったとしても、反面教師として、彼らを基準として考えてしまうもの。
両親は、子供の人生の基準になります。
自身も誰かの子供であることを忘れてはいけません。
初めての子育てなら尚更、子供が子供を育てているという自覚を、自身が常に正しいわけではないということを忘れてはいけないと思います。