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2016年 法人口座開設の審査はどこも厳しい。金融機関別の予想と結果

 

当記事は、2016年3月時点の状況に基づき作成しております。
情報が古くなっていることもあると思いますので、その他の関連記事と比較されることをお勧めします。(2017年4月更新)

法人口座を開設しよう

会社を設立したら、まず行いたいことの一つとして法人口座の開設があります。
初月から売上がなかったとしても、早めに行っておきたいものです。
何故なら、法人口座は即開設というわけにはいかず、最低でも、開設までに2週間程度はかかります。
更に、近年は、マネー・ローンダリングのような口座を悪用した行為等が多発しています。
その為、そのような行為の防止策として、金融機関の審査が非常に厳しくなっています。実際に、金融機関によっては予めそういった説明をされます。
私自身、法人口座開設にあたり調査しましたが、やはり全体的に厳しいという声。
更に、年々厳しくなっていることを考えると、古めのブログ等はあまり参考になりません。
(ということでタイトルにも2016年版という風に入れております。)

法人口座開設にあたり用意するもの自体はあまり変わらないように思いますが、どこどこの銀行だったら開設しやすいというのは、あまり当てにならないのではないかと思います。

法人口座開設に必要なもの

  • 履歴事項全部証明書(会社謄本)
  • 印鑑証明書
  • 身分証明書

銀行によっては必要とされるもの(提出の有無関係なく出した方が心象が良いかも。)

  • 法人設立届出書
  • 青色申告の承認申請書
  • 株主名簿
  • ホームページ

あった方が良いもの(口座開設が不安であれば、絶対持っていく方が良い)

  • 事業計画書、パンフレット等、事業内容がわかる書類
履歴事項全部証明書

会社の謄本とカッコ書きしてますが、会社謄本には、現在事項証明書、履歴事項証明書、閉鎖事項証明書というものがあります。
そして、銀行が必要とする謄本としては、一番情報量の多い履歴事項証明書、中でも履歴事項全部証明書となります。
電話口で会社謄本と言われたら、履歴事項全部証明書を持っていけば問題ないでしょう。
さて、注意する点としまして、この履歴事項全部証明書は設立直後には取れません。
設立からおよそ1週間は見ておいた方が良いと思います。
登記完了して初めて取得できます。
事務処理の都合上、どうしても設立直後の発行というものが難しいようです。
ということで、実はこの履歴事項全部証明書の発行も含むと、設立から3週間程度は法人口座がない状態です。
法務局へ会社設立登記に行く際、登記完了日が表示されていますので、しっかりメモしておくと良いでしょう。
およそ1週間後の日付が記載されているのではないかと思います。
(場所によっては異なることも有)

履歴事項全部証明書の取得枚数

いちいち法務局へ出向くのも面倒だと思いますので、あらかじめ必要な枚数を取っておきましょう。
銀行によってはコピーでも良い、というかコピーを取って返してくれる所もありますが、3~5通程取得しておくと良いでしょう。
郵送で各銀行に申し込む可能性もありますし、新規取引先等に見せる可能性もありますので、そういった意味で余計に取得しておいても良いと思います。

印鑑証明書

法務局へ行ったついでに取得しましょう。
こちらも同様、いっぺんに各銀行に送る可能性があるなら、3~5通程は必要になります。

法人設立届出書、青色申告の承認申請書

こういった書類は、設立から6ヶ月が経過していない等、まだ設立間もない会社が用意する書類です。
ゆうちょ銀行や楽天銀行は、必要としている書類です。
しかし、今思えば、これらの書類も必要の有無関係なく提出した方が良いかもしれません。
出せる書類は出す方が良いかもしれません。
とは言え、不要ですと断られたのに無理に提出する必要はありません。
こちらの書類はいかがですかといった具合に提案してみてはいかがでしょうか。

株主名簿

正直これ必要かと思う程、簡易な書類です。
特別決まったフォーマットがあるわけでもないと思います。
Excelでこんな感じのものを作って完成です。

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どのブログか忘れましたけど、株主名簿を忘れたからそれ位ちゃちゃっと作れるでしょと銀行の方にお願いしている方がいらっしゃいました。当然と言えば当然なのですが、断られるようです。

ホームページ

最早、必須かもしれません。
事業内容を確認する上で手っ取り早いです。
特にネット銀行はチェックするようです。
今は割と簡単に作れるようになりましたので、何となく作成してみてはいかがでしょうか。
ご依頼ございましたら、お引き受けさせて頂きます。
金融機関対策レベルの簡易なものでしたら、お安くお引き受け出来るかと思います。

事業計画書、パンフレット等、事業内容がわかる書類

あった方が良いものとして挙げていますが、あらかじめ準備してあるのなら提出しましょう。
こうしたものを提出している方が手続きが非常にスムーズです。
私の場合は、とある優しい銀行のとても優しい担当者が事業の内容がわかるものございませんかと聞いてきてくれたおかげで、書類を作成して無事開設に至ったという経緯がある為、こういった書類があるなら、いえなくてもどういった事業を行うかが決まっているなら、作っておくべきだと思います。
さて、続いて、気になる2016年の金融機関の法人口座開設状況をお伝えします。(私の)
長いので分けるつもりでしたが、このまま1ページに押し込みます。

私の金融機関巡り 予想と結果

私の会社は、主にWEB制作・開発・運営を行う会社です。
その他にも定款には記載していますが、変な事業内容は入れていないつもりです。
また、設立当初、取引先と売上はありませんでした。
株の運用等、ちょっと引っかかるような事業内容は突っ込まれることがあるようです。
正直、資本金額なんて恥ずかしくて言えない位です。
ただ、銀行によって見る箇所は異なってくると思います。
我々の業種は、特別大きな仕入等があるわけではなく、即資金ショートにはならないというような見られ方もしているのではないでしょうか。
これが、他業種だとそこは突っ込まれる可能性があるかも知れませんが、ここまで読まれている方でそのような方はいないという前提で進めていきます。

私が回った(郵送含む)金融機関は、りそな銀行、ジャパンネット銀行、楽天銀行、ゆうちょ銀行、みずほ銀行の5行です。
難しいと書いている癖に全然回っていないではないかと気付かれたかもしれません。
こうやって書いてみて、自分でも回っていないなと思いました。
しかし、自分の中で確率高い順で回っていて、それこそ回った数だけ口座を開こうと思っていました。
残念ながらその予想とは裏腹に、ことごとく落とされました。

りそな銀行

予想

「メガバンクグループに次ぐ日本で第4位の金融グループです。」
という非常に大きなりそな銀行。最初に私が訪れた銀行です。
何故、りそなにしたか。
まず、メガバンクは非常に厳しいということで、最初から避けました。
ネットではりそなは超簡単に通る、審査緩い、りそな通らなかったらもうネットバンクか信用金庫しかないということで、メガバンクにも劣らない銀行の口座が開設できると、100%開設可能だと思いました。
必要書類を持っていき、担当者と簡単な面談を行って終了ということで、非常にあっさりした手続きでした。

結果

開設不可。。。。。
いや、正確に言えば、そのように伝えられてはいないのですが、一度電話があって、その後かかってこないことから、不可という自己完結をしました。
実はりそな銀行が不可というのは、予想外すぎて、何も言えねえ状態でした。
開設の自信があったし、欲しかったし、、、
一番最初に持った個人口座、りそななんですけど私。。。

ジャパンネット銀行

予想

ネット銀行は手数料も低く、維持費もかからないといった非常に安く使うことができるので、一つは持っておきたいと思っていました。
ネット系銀行は郵送なので、並行して審査していました。
こちらも比較的審査が通りやすいと評判です。
そして、我々もネット企業。
9割方通ると思っていました。

結果

落ちました。
お手続きを進めることができませんでしたというようなメールが送られてきます。
りそな銀行とジャパンネット銀行は確か同時期に審査していましたので、ダブルパンチです。

楽天銀行

予想

こちらも非常に開設しやすいと評判のネット銀行。
評判ではジャパンネット銀行よりも開設しやすい。
むしろ、ここで出来なければどこで出来るんだと言わんばかりの評判です。
私も120%開設出来るという気持ちで臨みました。

結果

落ちました。。
というより、申し込みのキャンセルを出しました。
電話での担当の方は非常に親切でした。
あまり電話対応は良くないなんていうのも見かけましたが、そんなことはなく、むしろ電話対応ではありますが、どうにか開設させたいという想いが伝わってきました。
しかし、追加書類があることや他行で開設の連絡を頂いたことから、これ以上の審査を断りました。
楽天銀行は優しいと思います。
開設しやすいという評判は信じても良いと思います。
ネット銀行は楽天銀行で決まりではないでしょうか。

ゆうちょ銀行

予想

まだりそなやジャパンネットからの審査が来ていない段階でしたが、非常に開設しやすいと評判のゆうちょ銀行に訪れました。
こここそ、120%開設出来るのではないかという位の評判でした。
りそな銀行よりも可能性があるということで、まさか落ちるわけがない。

結果

堕ちました。
恐らくですが、ゆうちょ銀行が上場したことも影響あるのではないでしょうか。
ゆうちょ銀行も楽天銀行同様、審査が通ると評判でしたが、ゆうちょ銀行に関しては、上場後の情報を見ていないので、上場の影響が出た可能性はあります。

みずほ銀行

予想

メガバンクです。
当然、こんな弱小会社に法人口座開設をしてくれるわけもないと思っていました。
何故、この期に及んでみずほ銀行を選んだのか。
情報検索すると、個人で利用していた銀行の支店に相談してみるという手段があるということを知りました。そう、私個人が一番利用していた銀行がみずほ銀行でした。
最早、私の頼れるところは、このみずほ銀行しかない。

りそな銀行、ジャパンネット銀行、ゆうちょ銀行に落ちていた私は、その支店まで行くのが面倒臭くなってしまう程、もう銀行は開設してくれないんでしょと若干自暴自棄に陥り、本気でビットコインで取引していこうと考えていました。
実際にビットコインでの支払いも可にしました。
さて、結果、そんな私がみずほ銀行にどのように申し込みをしたかと言いますと、ネットでの申し込みです。

www.mizuhobank.co.jp


取扱店舗は限定されているので、開設出来る方は限られるかもしれません。
正直、私も最寄とは決して言えない店舗ですが、申し込みました。
何より傷ついていた私にとって、ネットで申し込めてしまうというのが最高に良いです。

結果

開設!!
何と無事に開設出来ました。
まさかのメガバンクで開設出来るとは思っていませんでした。
正に、9回裏ツーアウトからの逆転という気分を味わいました。
みずほ銀行が開設できたことにより、前述した楽天銀行は取り下げました。

私が信用金庫や都市銀行に行かなかった理由

  • 都市銀行は通らないと思ったから
  • 信用金庫は通らなかったら立ち直れないと思ったから

信用金庫や都市銀行は、メガバンクと比べれば、開設しやすいと言われています。
しかし、ゆうちょ銀行で落ちていたら、都市銀行は通らないだろうと思っていました。
また、ゆうちょ銀行や楽天銀行、若しくはそれ以上、最も通りやすいと言われている信用金庫。
最寄にあまりなかったこともありますが、もし、ここで落ちてしまったら、立ち直れないと思い避けました。

その他メガバンク、三菱UFJ銀行、三井住友銀行について

個人で利用しているものの最初から行くつもりはありませんでした。
確か、どちらかは結構書類の追加が多くやり取りが多くなるということです。
もし、自身が利用されているのであれば、是非検討してみてください。

法人口座開設にあたり気を付けること

銀行を選んだ理由はあらかじめ考えておく

電話で担当の方から「何故この銀行を選んだのですか」と聞かれても、「ネットでの申し込みが楽だったから」なんてことは言わないように気を付けてください。
心象悪くなります。
ちなみに、私は言ってしまいました。
担当の方が「えっ?」みたいな空気を電話越しに伝えてきましたので、とっさに、「昔から使わせて頂いております」と回答しました。
銀行を選んだ理由はあらかじめ考えておいた方が良いです。
これは体験して感じた事です。例を挙げておきます。

  • 個人利用していて使い勝手を知っているから
  • 取引先が利用している銀行だから
  • ネットバンキングが充実しているから等々

その他、ATMの立地や銀行の特色等を挙げてみるのも良いかと思います。
振り返れば、ネットで申し込みが出来たからなんて理由を良く平気で言えたなと思います。

提出出来る書類はなるべく提出する

法人設立届出書等、書類の話でも書いていますが、書類はあるに越した事はないです。
実際、私はみずほ銀行から、事業内容がわかるものを提出していただけますかと連絡を頂きました。
そこで、現在運営しているWEBサイトや、以前勤めていた会社の情報、当時の制作実績等、とにかく寄せ集めてそれっぽいものを作成しました。
こういった誠意を見せることも大切なのではないかと思います。

結論

最初からちゃんとやれば、もう少し通るものも通っていたのではないかと思います。
しかし、ネットにある情報をいくら集めても、やってみなければわからないことはあるということを痛感しました。
結局、法人口座開設は開設のしやすさより、自身がしっかり準備できているかどうかで決まるのではないかと思います。
私の場合は絶対通らないと思っていたメガバンクが通り、結果的には遠回りになりました。
その為、開設のしやすさという先入観を持たず、準備してメガバンクから順番に申し込んでいけば良いのではないかと思います。

本当さくっと法人口座を開設出来ている方も多いです。
しかし、こうしてことごとく振られ続ける人もいます。
当記事が、そんな振られ続けている人のお役に立ちましたら幸いです。

 

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